北海道コンサドーレ札幌ペトロビッチ監督(63)が節目の試合を勝利で飾る。11日ホーム鹿島戦(札幌ドーム)で外国人監督では史上初のリーグ戦J通算500試合目の指揮となる。10日、札幌・宮の沢での前日練習後、取材に応じ「それほど多くの試合を重ねたと思っていなかった。1日1日の積み重ねが500試合につながった。ここまで来られたことに関して、多くの方に支えられたことをあらためて感謝したい」と話した。

広島時代の06年7月19日J1名古屋戦(3○2)が初陣だった。今年で来日16季目。J1で457試合、J2で42試合の采配を振ってきた。「この素晴らしい国日本で1日でも1試合でも多く仕事ができるように努力を重ねてきた結果」と振り返る。日本サッカー界の発展を考えながら、「クラブへの貢献、ともに仕事をしてきた選手たちをどれだけ成長させてあげられるかを常に考えながら過ごしてきた」。その思いがJ1で外国人監督最多205勝につながっている。

Jリーグで3クラブ目となる札幌で4季目の今季、3度目のホームでの試合。2月27日横浜FCとの開幕戦以来の本拠地白星を目指す。今節はDFキムが出場停止だが、キャンプ中にケガで離脱したFWジェイが今季初めてベンチ入りする見込み。指揮官は「我々はホームでサポーターの後押しを受けて試合する。簡単なゲームではないが、自分たちのベストを尽くす」と誓う。昨季2勝した相手に、今季も勝ち点3を奪いにいく。【保坂果那】