9月に開幕する国内初のサッカー女子プロ「WEリーグ」のプレシーズンマッチがスタートした。昨季のなでしこリーグ女王、三菱重工浦和レッズレディースは、マイナビ仙台レディースと引き分けた。

浦和FW菅沢優衣香(30)、仙台FW浜田遥(28)ら、両チーム合わせて7人の日本代表選手が先発。「なでしこジャパン」の高倉麻子監督(53)も、視察に訪れた。

優位に試合を進めたホームの浦和は前半37分、相手選手のエリア内でのハンドによりPKを獲得。なでしこジャパンFW菅沢がこれを決めて、1点リードで前半を折り返した。

後半に入ると仙台がペースをつかみ始めた。同27分、日本代表FW宮沢ひなた(21)が右クロスに合わせて同点に。そのまま1-1の引き分けで試合は終了した。

さいたま市がまん延防止等重点措置の対象地域となっており、座席間隔を空けるなど対応をとっての有観客試合となったが、約1500人の観客が詰めかけた。浦和の楠瀬直木監督(57)は「こんなに来ていただけることには驚いたが、WEリーグ成功のためには2000人、3000人、となっていかないといけない。サッカーの質も大事だが、(観客を)呼べる結果を出していかなければと、身が引き締まる思い。次も見たいというゲームにしないといけない」と、プロリーグ開幕にあたっての責任感を口にした。