J1清水エスパルスMF中山克広(24)が、初の古巣対決に闘志を燃やした。9日のホーム横浜FC戦(アイスタ、午後2時)に備え、8日は静岡市内で最終調整。「相手の守備ブロックを揺さぶり、サイドから崩していきたい」と、攻撃の狙いを話した。リーグ7試合ぶりの勝利を目指す。

横浜FCから完全移籍で加入。持ち味のスピードと突破力で、右サイドで定位置の座をつかんだ。これまでリーグ全12試合に出場して2得点。5日のルヴァン杯・仙台戦(4○1)では、途中出場からダメ押しのチーム4点目を奪った。古巣との一戦を前に弾みをつけて「これまでも連続してゴールを決めることが多い」と頼もしい。ジンクス通りに、公式戦連発を狙う。ロティーナ監督(63)も「(中山は)良い調子でプレーしている。続けてほしい」と期待を寄せた。

母親にゴールをささげる。試合当日の9日は母の日。中山は毎年欠かさずプレゼントを届けているという。今年の贈り物については「内緒です」。それでも「自分がゴールを決めたら教えます」と笑った。自らの得点もプレゼントに加えて、今季リーグ戦ホーム初勝利を引き寄せる。【古地真隆】