ベガルタ仙台はアビスパ福岡に0-1で競り負け、ホーム2連勝を逃した。

前半から多くの決定機をつくりながらも仕留めきれず、後半ロスタイムに決勝ゴールを浴びた。12日の首位川崎フロンターレ戦では2度追いつき、勝ち点1を獲得。19位からの巻き返しへ上昇機運が漂っていただけに、痛恨の1敗となった。

3日前は劇的な同点弾で笑った後半ロスタイムに今度は泣いた。相手のクロスをDF吉野がクリア。しかし、MFフォギーニョに当たり、こぼれたボールをゴールに押し込まれた。1度はオフサイド判定されたが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)による約3分間の確認で判定が覆り、得点が認められた。

前半24分、DF平岡のヘディングは惜しくもゴールポストをたたいた。後半16分、再び頭で狙ったが枠外。平岡は「自分がどちらか決めていればチームが乗れた」と悔しがり、「非常にもったいない試合だった」。手倉森監督は失点直前のリスタートの場面に疑問を呈し、「ポイントの違うリスタートからの失点で負けた。勝ち運が福岡にあった」。ここまで勝ち点7。あと4試合でリーグ戦半分となる18試合を消化する。仙台は残留へ早くも正念場を迎えている。【山田愛斗】