J1清水エスパルスは、プレーオフ2連敗で敗退が決まった。

勝ち上がりのために勝利が必須だった第2戦では、2トップの連係から先制点が生まれた。

前半21分、FWディサロ燦シルヴァーノ(25)が、最終ラインの裏へ抜け出した、FWチアゴ・サンタナ(28)へスルーパス。最後はサンタナがGKの動きを冷静に見極めて右足でネットを揺らした。「チアゴとうまく連係できた」とディサロ。サンタナも「『自分が受けよう』と動きだした。良いゴールだった」と振り返った。

先制点を奪う理想的な展開だったが、決勝トーナメント進出には届かなかった。前半終了間際に追い付かれ、後半26分に勝ち越しを許した。相手スローインのマークが甘くなった隙を突かれてクロスからあっさり決勝点を献上。試合運びに課題を残し、ロティーナ監督(63)は「1部のチームが、あのような失点を許してはいけない。我々が大きく成長が必要な部分」と手厳しかった。

ルヴァン杯の敗退が決まり、残る公式戦はリーグ戦と天皇杯。ディサロは「内容は良くなっている。勝ちにつなげるためにも、ナーバスにならずにやっていきたい」と顔を上げた。手応えを自信に変えるため、勝利がほしい。【古地真隆】

▽第1戦得点経過 前半8分(鹿島)林尚輝

▽第2戦得点経過 前半21分(清水)チアゴ・サンタナ 前半45分(鹿島)ファン・アラーノ 後半26分(鹿島)エヴェラウド