16年ぶりの夏の王者を目指す青森山田が危なげなく白星発進した。後半、一気にたたみかけて長崎総合科学大付を3-0で撃破。相手シュートを0本に封じた。16日の2回戦では初芝橋本(和歌山)と対戦する。また東北勢は東海大山形が0-0からのPK戦で尽誠学園(香川)に勝利。専大北上(岩手)は前橋育英(群馬)に1-7で敗れた。15日には仙台育英(宮城)と西目(秋田)が初戦を迎え、尚志(福島)は16日の2回戦から登場する。
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いざ3冠へ-。青森山田は究極の目標に掲げる「被シュート0」を達成し、雨が降りしきる悪コンディションをものともしなかった。前半は圧倒しながら0-0で折り返したが、後半開始早々の4分、FW名須川真光(まさき、3年)がFW渡辺星来(せら、3年)のアシストから先制。同24分にはMF宇野禅斗(3年)が強烈なシュートを沈め、同28分にはDF多久島良紀(2年)が頭で押し込み、とどめを刺した。全国高校総体、プレミアリーグ、全国選手権の高校3大タイトル制覇に向けて最高のスタートを切った。
同総体は負けたら終わりの一発勝負。35分ハーフで行われ、70分で決着がつかなければ即PK戦に突入する。黒田剛監督(51)は開幕前、45分ハーフよりも20分短い試合方式について「変なハプニングが1回起こると、そのまま守り切られる可能性もある」と先に失点する怖さを強調していた。守備の要であるDF三輪椋平(3年)も「究極はシュート0でいけばピンチはなくなる。それを究極の目標にやりたい」と話しており、相手に打たせなかった結果が勝利に直結した。
青森山田は主戦場のプレミアリーグEASTで9試合を終え、7勝1分け1敗で首位を走る。しかし、開幕7連勝後の6月27日、柏U-18に2-3で初黒星を喫すると、7月4日の東京U-18戦は1-1で引き分け、2戦未勝利となった。その2試合はプレミアで4得点のエースストライカー名須川が不在。足にばい菌が入り運動を中止せざるを得ず、入院しないといけない状況だったという。
それでも名須川は全国高校総体に照準を合わせて復活し、この日は決勝の先制ゴールを決めてみせた。攻守をつなぐ「心臓」役の宇野、ロングスロー職人の多久島も続いた。05年以来16年ぶり2度目の頂点へ、すべて勝つ。



