主力センターバック2人を欠く横浜F・マリノスは、約1カ月ぶりに先発したDF実藤の技ありゴールでサンフレッチェ広島に3-1と逆転勝ちした。

1-1の前半ロスタイム、左CKのチャンスにエリア内で後ろ向きに相手を背負うと、FWマルコス・ジュニオールが入れたボールに右アウトサイドで合わせて、オーバーヘッド風に決めた。「足を出して相手より先に触れば何か起こるかなと思った。正直びっくりしました」とJ1では5季ぶりのゴールで勝利を演出し、今週末試合のない川崎Fとの勝ち点差を再び1に詰めた。

DF畠中が直近の試合で全治約半年の大けがを負った。DFチアゴ・マルチンスもけがで4戦連続ベンチ外と、主力センターバック2人が戦列を外れている。今季3度目の先発のチャンスを得た実藤は、DFラインの裏を狙う相手攻撃陣を抑えて、きっちりと仕事をこなした。「首位を追う立場なので、ここは落とせない。しっかり勝てて良かった」とさわやかに笑った。