アジア・サッカー連盟(AFC)は11月30日、アジアのクラブ王者を決めるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)について、改革案を発表した。

外国人枠の拡大と開催時期の移行を検討しているという。アジアの選手、クラブ、代表が、世界で戦う上に必要な措置だとし「戦略的な改革」と位置づけている。概要は次の通り。

(1)外国人枠 現在の4人(外国籍3+アジア枠1)から6人(同4+同2か同5+同1)、あるいは7人(同5+同2)へ拡大の流れ。これはAFC内で「幅広い支持を得ている」という。22年には決定し、23年からの導入を目指しているようだ。

その前段階として22年大会からは、大会への登録メンバーを30人から35人に拡大した上で、この段階での外国人枠を撤廃した。

実際に試合に出場できる外国人選手は3+1の4人のままだが、多くの外国人選手が在籍するクラブには、有利な変更といえそうだ。

(2)シーズン制移行 現在の春秋制から、欧州主要リーグや、欧州チャンピオンズリーグ(CL)と同じ、秋春制への移行にも触れている。

利点の1つを、シーズン制を欧州に合わせることで、よりよい選手を移籍などで獲得できる可能性が広がるとしており、これは監督など指導者についても同様だというスタンス。こちらも、早ければ22年に決まる可能性がある。

移行となれば、Jリーグにも激震が走る可能性がある。Jリーグは現行の春秋制をかたくなに守り続けてきた。

一方で、日本サッカー協会の田嶋幸三会長はシーズン移行を強く訴えてきた経緯がある。

2017年には、Jリーグが理事会で、田嶋会長の提唱したシーズン制移行を拒否すると正式に決議した上で発表するなどした歴史も。

ただ、AFCが看板の大会であるACLのシーズン移行を決めることになれば、Jリーグも無視はできないとみられる。何より、JリーグはACLを重視し、日本の出場クラブを、後押ししてきた。

ACLの今後の決定が、日本のサッカーカレンダーにも、大きな影響を与える可能性がある。