静岡SSUボニータは2-0でディアヴォロッソ広島を下し、初優勝と来季の1部昇格に王手をかけた。

今季ホーム最終戦の前半は相手のパワープレーに押し込まれ、劣勢の展開。それでも、耐えながらチャンスを待った。後半31分、MF塩沢優(27=常葉学園橘高出)が左足ミドルで先制点を奪うと、同42分にFW小池真理(21=常葉大橘高出)が右足で追加点。2人の今季リーグ戦初ゴールで勝ちきった。塩沢は「思い通りのコースに飛んでくれた」と声を弾ませた。

今季はリーグ最少の14失点と堅固な守備を構築。小川貴史監督(45)は「今日も苦しい中で我慢強く戦えたことが大きかった」。ハーフタイムには選手同士で課題を指摘し合い、後半の戦いにつなげた。

9日の今季最終戦に勝てば、リーグ優勝が決まる。5位の吉備国際大Charme岡山高梁(たかはし)とアウェーで戦う。1部自動昇格(優勝チーム)も懸かった一戦に向け、小池は「必ず勝って磐田に戻ってきたい」と勝利だけを見据えた。【神谷亮磨】