日本プロサッカー選手会(JPFA)が28日、栃木県内でトライアウトを実施した。

Jリーグのクラブを中心に、退団する選手を対象としたシーズンオフの恒例行事。高校を卒業後、プロの世界に飛び込むも、わずか2~3年で契約満了を告げられた選手もいる。21歳のDF井出敬大(栃木SC)も、プロの厳しい現実を目の当たりにした1人だ。

柏レイソルのアカデミーから20年に柏にトップ昇格。しかし、同年4月に柏で選手登録を抹消され、2カ月後に、栃木に加入した。今季は1試合の出場のみで契約満了を迎えた。

「まだまだやらないといけない。ここからもっと成長したいので。どんな状況になっても、自分のために頑張ろうと思って、トライアウトでも何かつかむ気持ちを持って参加しました」

柏のアカデミーにいたころ、大学進学を考えていた。実際、声をかけてくれた強豪大学もあった。だが、トップ昇格の話をもらい「大学に行って4年後に、プロになれるのか」と考え、プロ入りを決めた。

両親は大学進学を勧めたが「自分が追ってきたもの。遠回りするのではなく、勝負したい」とプロの世界に飛び込んだ。今、厳しい現実に向き合っているが、自分が選んだ道に後悔はない。

柏のアカデミーの同期は、パリオリンピック(五輪)の日本代表候補のFW細谷真大(柏)。「どのカテゴリーに行っても、上に行きたい気持ちは持ってサッカーを続けたい」。新天地で現役続行を続ける覚悟だ。

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