藤枝MYFCは1-0で水戸を下し、J2参戦1年目で残留を決めた。9試合ぶりに先発出場したFW中川風希(28)が決勝点を挙げた。
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藤枝が、FW中川風の値千金弾を守りきり、残留を決めた。ホームで水戸に1-0と勝利。前半32分、ハーフライン近くの敵陣で混戦から出たこぼれ球を中川風が右足でシュート。ゴールめがけて蹴り抜いた球は低い位置からグインと伸び、ジャンプした相手GKの左手をかすめてゴール右寄りに吸い込まれた。次の瞬間、ベンチ前の須藤大輔監督(46)が右拳を突き上げ、雄たけびをあげて喜んだ。
今夏、J3今治から移籍してきた中川風の今季3得点目だった。ボールを保持して「正面を向いたらシュートするつもりだった」といい、ノーマークになった瞬時を見逃さなかった。ただ距離がありすぎ、まさかと本人も思ったほど。ネットを揺らした瞬間は見ていない。周りのざわつきで気づき、「自分が一番びっくりした」というスーパーゴールだった。主力選手らを出場停止で欠く中でも「誰が出ても勝てるチームになった」(中川風)と胸を張った。逆転負け(2-3)した前節大宮戦の反省も生かしきった。
水戸戦を含めて残り3試合となった中、残留をつかむため何としても勝ち点1以上が欲しかった。指揮官は後半、失点を防いで逃げ切るため、5バックの守備に切り替えた。主導権を奪われる時間帯も少なくなかったが、GK北村海チディ(23)が前半から好セーブを連発。貴重な1点を守りきった。須藤氏は「“大きな残留”を自分たちでたぐり寄せる試合ができた」と頬をゆるませた。次節ではアウェーで徳島と対する。ここで連勝し、ホームでの最終戦につなげたい。【倉橋徹也】



