浜名は2-1で藤枝東に競り勝ち、西部勢初の連覇に王手をかけた。同点で迎えた後半、DF小島一輝(2年)がロングシュートで決勝点。県選手権で3年連続で敗れていた難敵を破った。

静岡学園はPK戦の末、4-1で浜松開誠館を撃破。GK有竹拓海(1年)が2連続セーブを見せて勝利に導いた。昨年と同一カードとなった決勝は28日、袋井・エコパスタジアムで行われる。

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勝利への執念がボールに乗り移った。浜名は1-1で迎えた後半8分、DF小島がこぼれ球をゴール前に放り込んだ。「中に入れたつもりだった」というクロスがぐんぐんと伸び、そのままゴールへ。決めた本人も驚くラッキーな1発が決勝点になった。伏兵が挙げた今大会初得点を守り切り、2年連続で決勝進出。終了の瞬間は優勝したかのように喜びを爆発させた。

負けられない思いは強かった。県選手権に限れば、藤枝東に3年連続で敗戦。同校にとっては鬼門の相手だった。内藤康貴監督(44)は「つらい思いを糧に頑張ってきた部分はある」。チーム共通の思いは打倒・藤枝東。挑んでは、はね返されてきた分厚い「壁」をようやく打ち破った。

今大会はFW川島琉之亮(2年)が3回戦で半月板を負傷。エース不在のピンチをチーム力でカバーしてきた。守備は前線からのハイプレスを徹底。攻撃も自陣からパスをつなぐスタイルを貫いてきた。決勝は昨年と同じ静岡学園が相手。難敵との一戦でも、指揮官は「ブロックを作って戦うつもりはない。前からいき続けたい」と言い切った。

昨年は19年ぶりの優勝を成し遂げ、古豪復活を印象づけた。今年は過去に前例がない西部勢初の連覇に挑む。先制点を挙げたMF鈴木士道(1年)も「テクニックがある相手だけれど、1対1を負けずに戦いたい。連覇を狙っていく」と宣言。真っ向勝負で栄冠をつかみ取る。【神谷亮磨】