アルビレックス新潟の「新戦力」紹介の第7回は、J2いわきFCへの期限付き移籍から復帰したセンターバック(CB)遠藤凌(25)。チームは3日から仕上げの2次高知・春野キャンプに突入した。スキルアップした体の強さを生かした対人プレーと得意のビルドアップ力でレギュラーをつかみ取りにいく。

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遠藤が体を張ってピンチを“凌ぐ”。武者修行先のいわきには22年8月から1年半在籍。加入した同年はJ3で20試合に出場してリーグ優勝とJ2昇格に貢献。昨季は36試合に出場し、守備を支えた。「覚悟を決めて新潟に戻ってきた。1日1日が勝負。自分の良さをアピールしたい」と決意は固い。

いわきは90分間「止まらない、倒れないサッカー」で勝利を求めるスタイルだった。積極的にジムでの筋トレを行うなど日本のフィジカルスタンダードを変える取り組みを進めるクラブで、遠藤は徹底的に体をいじめ抜き、最終的にベンチプレスは100キロを持ち上げるまでになった。相手FWとの空中戦や体のぶつけ合いは期限付き移籍1年半でレベルアップを実感。「メンタル、フィジカルコンタクトは強く成長した」と自信を見せる。

持ち前のビルドアップ力も試合出場を続けたことで磨きがかかった。いわきから完全移籍で新加入のMF宮本英治(25)とは全体練習後に自主練習でパス&コントロールを繰り返していた。宮本から「インサイド(パス)の師匠」と呼ばれる遠藤は「縦パスを送るタイミングなどの状況判断は自信がついた。英治、(浦和ユースで1学年下の長倉)幹樹もいるのでいい動きを逃さない」と新潟でもホットラインを形成する。

開幕スタメン、そしてCB定着へポジションを争う先輩たちの良さを盗みながら練習に取り組む。「いい環境にいられるが、そこを超えていかなければ試合に出られない。盗みつつ、しっかりとスタメンを勝ち取りたい」。【小林忠】

 

◆遠藤凌(えんどう・りょう)1998年(平10)7月6日生まれ、埼玉県出身。坂戸ディプロマッツFC-浦和レッズユース-桐蔭横浜大を経て、21年にJ2新潟に入団。22年8月からいわきFCに期限付き移籍し、今季、新潟に復帰した。183センチ、76キロ。利き足は右。背番号26。