パリ・オリンピック(五輪)代表に選ばれたセレッソ大阪DF西尾隆矢(23)がこの日、一発退場となった東京ヴェルディのFW山田楓喜(22)に対し、思いやりの行動を取った。
前半42分、山田楓が足裏での危険なタックルを仕掛け、当初はイエローだったカードが、レッドに変更された。がっくりうなだれたところに、西尾が近寄り、左手を添えながら優しく話しかけた。
西尾自身も今春のU-23アジア杯で同じ一発退場を経験。同じU-23日本代表で参加していた山田楓は、常に仲間だった。
試合は、五輪へ「不安よりやってやるぞという気持ち」という西尾が、主将マークをつけて最終ラインを統率。数的優位に立つ中、西尾が後半は特に前線まで攻撃参加を続け、2本のシュートを放って存在感を示した。それでもPKで先制を許し、追いついての悔しいドローに終わった。
小菊昭雄監督(48)は「相手に退場者が出て、数的優位の中で勝ちきりたかった。全員で追いつき、勝ち越すんだという強い気持ち、たくさんのチャンスを作れたことは、プラスにとらえたい。ああいった(圧倒的に攻め込んだ)展開で決めきるのは、練習からやっていきたい」と今後の課題も口にした。
連勝は2で止まるも、これで8戦連続無敗(4勝4分け)。通算9勝9分け4敗の勝ち点36で5位は変わらず、首位FC町田ゼルビアとは同10差に開いた。



