J3秋田が18日、秋田市内で新体制会見を行い、間瀬秀一新監督(41)に松田正俊新ヘッドコーチ(34)、新加入選手(斎藤、柿本は欠席)がサポーターの前で今季の抱負を語った。

 間瀬監督は、イビチャ・オシム氏(73)のJ1千葉(現J2)指揮時代に通訳を務め“オシム語録”を生んだことで知られる。「(影響は)ちょっと一言では言えない。あの人に会っていなければ、私はサッカーの指導者になっていない」という。3日前には直接電話で報告。「いいサッカーをするには何が必要で、そのために選手1人1人を把握しなければいけないという話をしました。オシムさんと話す時はサッカーの話題にならないことはない」とうれしそうに話した。

 オシム氏の教えを受け、個々の能力を見極めるところからまず始める。「自分はきさくな人間。しっかりコミュニケーションをとって、チームを作っていきたい」。それぞれの良さを伸ばしながら、スピードを追求したチーム作りに努めていく。

 監督自身は三重出身だが、母と祖父母は秋田県男鹿市生まれ。「私の半分は秋田がルーツです」と話し、サポーターを沸かせた。秋田の一面真っ白の雪景色を見て「何か強い気持ちがわいた」という間瀬監督が、新生秋田を引っ張っていく。【高場泉穂】

 ◆間瀬秀一(ませ・しゅういち)1973年(昭48)10月22日、三重県四日市市生まれ。暁高、日体大を経て、97年に単身で米国へ渡り2部のゴールデンイーグルスでプロ契約。メキシコ、グアテマラ、エルサルバドル、クロアチアリーグを経験し、03年から06年まで千葉でイビチャ・オシム氏の通訳。07年から千葉、岡山、東京Vのコーチを務め、15年1月に秋田監督に就任。