バイエルン・ミュンヘンのウリ・ヘーネス会長が、近い将来に同職から引退する可能性を示唆したことで、クラブOBのオリバー・カーン氏の周辺が騒がしくなってきた。

大衆紙「ビルト」によれば、カーン氏は「ヘーネス会長が信頼を置く人物の1人」。同氏が2008年に現役から退いた後も、会長お気に入りのレストラン「ケーファー」で2人はたびたび会っていたとされており、退任するヘーネス会長の代わりとして、カーン氏がクラブ幹部に就任するのではないかという憶測が飛び交っている。

ドイツメディアの報道が過熱する中、公の場に姿を現したカール・ハインツ・ルンメニゲ社長は「このテーマが多くの関心を集めていることは理解できる。しかし噂や推測について、私が自分の考えを述べることはないということも理解して頂きたい。彼(カーン氏)とはもう何カ月も個人的に会っていないし、彼が将来のことをどうイメージしているのかも分からない。人事に関しては今後も取締役会で話し合われ、決定が下されていく」と話した。

引退後はテレビのサッカー解説を行ってきたカーン氏だが、有料放送Skyで日曜に放送されるサッカートーク番組「Sky90」の出演を断ったという。「プライベートなこと」がその理由だとされているが、ビルト紙は「Bミュンヘンでの新たな仕事について聞かれることを避けるためでは?」と記している。