オランダ代表主将を務めるDFフィルジル・ファンダイク(29=リバプール)が、バルセロナ監督に就任するために同国代表監督を辞任したロナウド・クーマン氏に対し「がっかりした」と明かした。欧州ネーションズリーグ出場のため、代表チームに合流したファンダイクは8月31日に会見。「ショックではなかったが、素晴らしい監督が辞任したのを見て、私たちみんなはがっかりした。しかし、それは彼の夢。悲しいことだが、理解はできます」と心境を明かした。

クーマン監督は代表選手の中でも信頼が厚かったという。16年欧州選手権、18年ロシアW杯に出場できなかったオランダ代表を立て直す役割を担い、来年に延期された欧州選手権の出場権も確保していた。欧州ネーションズリーグの数週間前の辞任となったが、ファンダイクは「選手たちは、クーマン監督に失望したわけではない。彼らが彼に最高のことを望んでいるだけだ」とエールも送った。

今回の代表チームはアシスタントコーチのドワイト・ロデウェッジ氏が2試合(ポーランド戦、イタリア戦)を指揮する。あくまでも暫定的な措置となるため、ファンダイクは同国サッカー協会に対し、早期の監督任命を求めた。「彼らに私たち選手の意見を伝えている。協会が私たちの話を聞いてくれてうれしいが、最終的には彼らが選択をしなければならない。彼らが私たちの気持ちを知っていることは重要」と歓迎した。

また同国代表を指揮した経験のあるルイス・ファンハール氏がテレビ番組で代表監督就任に前向きな発言をしたことを受け、ファンダイクは「私は彼と一緒に仕事をしたことがないので、あまり言えない。私は彼の名前を提案しなかった。しかし、彼はオランダサッカーのために多くのことをしてきた人物。メディアが彼の名に言及していることも論理的だ。協会が正しい選択をすると確信している」と反応していた。