マラドーナ氏の「神の手」の“被害者”となった元イングランド代表GKピーター・シルトン氏(71)が、英ミラー電子版に寄稿した。

同氏は「こんな若さで亡くなるなんてとても悲しい。彼は間違いなく私が対戦した中で最高の選手だった。ご家族の方に心よりお悔やみ申し上げます」と記した。

一方で86年W杯メキシコ大会準々決勝で、マラドーナ氏が「神の手」によってゴールを挙げたことについては「彼はパンチでゴールを奪った。明らかな反則で不正行為」と断言。その上で「選手はピッチ上で間違うこともある。だからプレー自体はいい。何が気に入らないかというと、彼がこれまで一度も謝罪をしていないことだ。彼には素晴らしい技術があったが、悲しいことにスポーツマンシップには欠けていた」とつづった。

シルトン氏にはこれまで何度かマラドーナ氏と面会する提案がなされたという。シルトン氏はその度に「彼が謝るのなら、喜んで握手をしよう」と条件をつけたが、実現しなかったという。