イラク代表を率いるグラハム・アーノルド監督は、隣国イランでの混乱を受け、今月末に開催されるFIFAワールドカップ(W杯)北中米大会の出場権を懸けた大陸間プレーオフ(PO)の延期を国際サッカー連盟(FIFA)に求めた。8日にスポーツ専門局ESPNなどが報じた。
同代表は31日にメキシコのモンテレイでボリビア(南米)とスリナム(北中米カリブ海)の勝者と対戦し、勝てば40年ぶりの本大会出場が決まることになっている。
だが、米国とイスラエルによるイラン攻撃でイラクの空域が閉鎖され、チームがメキシコ入りできない可能性がある。オーストラリア人のアーノルド監督もアラブ首長国連邦(UAE)に足止め状態。大使館が閉鎖され、選手やスタッフの一部がメキシコへの入国ビザを取得できないという。
オーストラリアのAAP通信によると、同監督は「FIFAが試合を延期すれば、適切な準備の時間を得られると考えている。もしイラン代表がW杯参加を辞退すれば、我々(イラク代表)がW杯に出場できるだろうが、イラク協会のディルジャル会長が国民の夢を実現させるべく、昼夜を問わず準備を進めている。延期の決定は早急に下される必要がある」と開催の延期をFIFAに求めたことを明かした。
イラク代表の選手は半数以上がバグダッドに滞在し、国外リーグで活躍する選手は少ない。日本代表のようにいわゆる海外組だけでチームを編成することはできない。
国際プロサッカー選手会のフィリップス事務局長は「選手の安全次第。それが最優先となる」とコメント。イラク代表チームは「FIFAおよびAFC(アジアサッカー連盟)と緊密に連絡を取り合い、状況を注視している」と声明を出している。

