<世界陸上>◇20日◇男子200メートル決勝◇ベルリン五輪スタジアム

 北京五輪陸上男子短距離で3冠に輝いたウサイン・ボルト(23=ジャマイカ)が19秒19の世界新記録を樹立し、同じく世界新で制した100メートルと合わせた短距離2冠に輝いた。ボルトは昨年の北京五輪でマークした19秒30を一気に0秒11も更新した。

 16日の100メートルを9秒58の驚異的な世界新で制したボルトは、苦手としてきたスタートを全体でトップとなる0秒133の反応時間で飛び出した。気温28度、湿度35%、向かい風0・3メートルと条件的には決して恵まれなかったが、大きなストライドで後続を引き離し、19秒81で2位だったアロンソ・エドワード(19=パナマ)に0秒62の大差をつけた。史上初めて5位までが19秒台をマークする高速レースだった。

 21日が23歳の誕生日となるボルトは昨年の北京五輪でも100メートル、200メートルをともに世界記録で制した。2年続けての快挙達成で今後もさらなる記録更新が注目されることになった。