◆やり投げとは

 半径8メートルの円弧の踏み切り線の後方からやりを投げ到達点を競う。他の投てき種目のような回転投法は禁止されている。やりの長さは男子2・6~2・7メートル、女子は2・2~2・3メートル。重さは男子が800グラム、女子は600グラム。やりが飛び過ぎると他の競技者に危険が及ぶため、重心を変えるなど飛距離を抑制するルール改正を行われており、現行の公認記録は男子が86年以降、女子99年以降のものになっている。そのため、84年にウベ・ホーン(東ドイツ)が史上初の100メートル超えとなる104メートル80をマークしたが現在は公認されていない。現在の世界記録は男子がヤン・ゼレズニー(チェコ)の98メートル48、女子はバルボラ・シュポタコバ(チェコ)の72メートル28。小中学生の大会ではプラスチック製で先端の柔らかいやりを投げる「ジャベリックスロー」が行われている。