<全日本実業団対抗女子駅伝>◇16日◇宮城県松島町中央公民館前~仙台市陸上競技場(6区間42・195キロ)

 ユニバーサルエンターテインメントが初優勝した。2位にデンソーが健闘し、昨年優勝の第一生命が3位に続いた。ワコールが4位だった。ユニバーサルは1区でトップに立つと1度も首位を譲らず、逃げ切った。

 ユニバーサルは新戦力の活躍が光った。指導する佐倉ACの小出義雄氏は「今年は優勝するぞ、と言い合っていた。本当に良かった」と目を細めた。移籍1年目で23歳の青山と22歳のルーキー中村が1、2区で区間新記録をマークし、勢いをつけた。最長の10・9キロの3区では新谷が「少しでも差を広げてつなぐことだけを考えた」と向かい風を切り裂くようにして走った。04年に創部(当時アルゼ)。07年が初出場だった。5区で区間3位にまとめたチーム最年長の33歳、那須川は「初めは予選落ちのチームが積み上げてきてここまで強くなった」と大粒の涙をこぼして喜んだ。