郡菜々佳(25=新潟アルビレックスRC)が47年ぶりの2冠を達成した。

最終6投目で15メートル57をマークして逆転優勝。9日に制した円盤投げと2種目での日本一は、75年大会の林香代子以来47年ぶりとなった。快挙を知ると「おお~! 光栄です」と驚きながら、満面の笑みを浮かべた。

「今日はちょっと厳しいのかな」。一投目から、自己記録(16メートル57)に遠く及ばない数字が並んだ。2位の順位で迎えた最終投は「思い切ってやるぞ」と意気込んで、構えた。「下半身からの力をうまくものに伝えられる」。そう自負する武器で、砲丸を放った。15メートル57で1位となり、この種目では2年連続5度目の優勝をたぐり寄せた。

いまは円盤投げに重点を置いており、砲丸投げとの練習比率は9:1だという。それでも、絞る気はない。世界の円盤投げのトップ選手は、砲丸投げでも好記録を連発している。「下からの動きは円盤にも生きている」と、2種目で戦い続ける。

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