史上最長ブランクとなる55年ぶりの本戦出場を決めた立大は、選手たちが上野裕一郎監督(37)を胴上げして喜んだ。

就任4年目の上野監督は「自分がこうして胴上げされる日がくるとは思わなかった。選手たちはつらい練習や、大学生らしい日々の生活をやってくれたから本戦出場がある」と涙を流した。

中大時代には箱根駅伝に4年連続で出場。いまでも現役として走るランナー兼指導者で、「日本一速い監督」と呼ばれる。寮に残った部員たちも含めた選手たちをまずたたえ、「次はシード権を取れるように、気持ちを切り替えてやっていきたい」と話した。

前年の経験から、積極的に前につけるレースプランで臨み、55年ぶりの本戦出場に結びつけた。「ここで終わる大学ではない。この先もシード権を取り、上位に食い込んでいくことが大事。そういう気持ちで日々精進して、浮ついたことなく、謙虚な気持ちで、一丸となってやっていく」と決意を新たにした。

◆立教大学 英語名セントポールズカレッジ。アメリカ聖公会の宣教師ウィリアムズ主教が1874年(明7)、東京・築地に創立。1918年に池袋に移転し、22年の大学令で大学に認可された。池袋と新座に2キャンパス、体育会専用グラウンドの富士見総合グラウンド(埼玉県)を抱え、文学部、観光学部など10学部27学科8専修1コースを設置している。主なOBは長嶋茂雄巨人終身名誉監督、関口宏、みのもんた、古舘伊知郎ら。西原廉太総長。学生数2万人。

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