青山学院大(青学大)で箱根駅伝4連覇に貢献した下田裕太(27=GMOインターネットグループ)は日本人トップとなる2時間8分24秒で2位に入った。エチオピア出身のワークナー・デレセ(28=ひらまつ病院)が2時間7分59秒で優勝した。

下田はゴールすると拳を握りしめた。昨年10月のパリ五輪代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」にも出場。2時間17分26秒で45位に終わっていた。11回目のマラソンで優勝こそ逃したが「日本人に勝ち切れたことは良かった」。日本人トップの結果に一定の手応えを感じていた。

20キロ付近まで先頭集団は20人以上がひしめいていたが、30キロをすぎると、下田を含め同じ青学大からGMOに進んだ岸本大紀(23)ら4人に絞られた。37キロ付近。下田は果敢にスパートする。しかし、すぐさまデレセ(ひらまつ病院)にスパートをし返され、差はどんどん広げられた。

厳しい状況だったが、顔をゆがめながら必死にデレセの背中を追った。奮起材料もあった。30キロ付近には結婚した女優の金久保芽衣(27)が沿道から声援を送っていた。「嫁に力をもらえました」。3月31日に挙式を控える妻のためにもあきらめるわけにはいかなかった。2016年の箱根駅伝から3年連続で8区区間賞を獲得。青学大の黄金期を築いた元エースが復活のきっかけをつかんだ。