フィギュアスケートの世界選手権はさいたまスーパーアリーナで26日に開幕する。25日、男子でグランプリ・ファイナル、五輪に続く主要タイトル3冠を狙う羽生結弦(19=ANA)は、本番リンクで行われた夜の公式練習を休んだ。

 「最初から滑らない予定だった」と日本スケート連盟の小林芳子強化部長。午前中の練習では2種類の4回転ジャンプを跳ぶなど好調で、気負いなくマイペースの調整を続けている。

 羽生が夜の練習に姿を見せずに落胆した観客を、同じ組のマヨロフ(スウェーデン)が粋な計らいで盛り上げた。羽生のSPの音楽「パリの散歩道」が流れたリンクで、曲に合わせて即興のステップを披露。場内が拍手と笑いに包まれた。