<全国高校バスケット選抜優勝大会:京北91-70札幌日大>◇男子1回戦◇24日◇東京体育館

 昨年3位の京北(東京)が苦しみながら初戦を突破した。前半を終えて34-43と9点を追う展開。東京大会優勝に貢献した正センターの渋田貴大(2年)が故障を抱えており、先発したものの1分間限定プレーでベンチへ。代わった1年生の川久保駿、浅見陸人は実戦経験が少なく、なかなか本来のリズムがつくれなかった。

 ハーフタイムに田渡優監督(56)の指示で守備をマンツーマンからゾーンに変更。リバウンドが取れるようになり、息を吹き返した。「まだ力を出し切ってないだろう」というゲキも効いた。「うちのチームは大きくないから『ラン&ガン』でやるしかない。2人の1年生もよく走ってくれた。それで後半に50点以上取った。120点の出来です」と手応えを感じていた。

 渋田は足の疲労骨折の可能性もあり、2回戦以降の出場は控えて様子を見る。目標の全国制覇のためには、この試合で経験を積んだ川久保、浅見の活躍が不可欠だ。