<全国高校バスケット選抜優勝大会:沼津中央87-72能代工>◇4日目◇26日◇男子3回戦◇東京体育館

 沼津中央(静岡)が、201センチ、ソウ・シェリフ(3年)の34得点を挙げる活躍で、名門・能代工(秋田)を撃破した。第1クオーター(Q)は22対22の同点で始まったが、第2Qに沼津中央のディフェンスが決まり、一気に10点差をつけた。第4Qには、シェリフがダンクを決め雄たけびを上げた後、能代工応援団に唇の前で人さし指を立て、「静かに」のパフォーマンスも見せた。絶対的エースの動きで勢づき、沼津中央が逃げ切った。

 杉村敏英監督(62)は「あんなもんでしょ。まだ硬さが残る。能代のシュート力を考えると、もう少し思い切りよくいった方がよかった。勝因はガードができたこと」と勝利にも冷静そのもの。「ここまできたら集中力を切らさずに、どこまでやる気をみせるかが問題。勝つという気持ちの下にチームが一つになれるかどうか」と、高校総体で達成した3位以上の成績を見据えた。