<全国高校バスケット選抜優勝大会:尽誠学園66-65洛南>◇男子準々決勝◇27日◇東京体育館

 06~08年優勝の洛南(京都)が、尽誠学園(香川)にまさかの逆転負けを喫した。立ち上がりは一進一退だったが、第2クオーター(Q)終盤から洛南が主将でエースの大元孝文(3年)を中心に攻守にまとまり、終始リード。一時は13点差をつけた。ところが、第3Q終盤になると尽誠学の反撃を受け、試合時間残り3分47秒でついに逆転を許した。洛南は1点差に追い上げ、最後は大元が3ポイントシュートでブザービーターを狙ったが、惜しくもリングにはじかれた。

 吉田裕司監督(53)は「混戦になった時に、一番悪いタイミングで一番最後の時間帯がきてしまった」と悔やんだ。ゾーンを攻められず、味方ディフェンスも悪い時があり、その流れを立ち切れなかった。「せっかく後半出だしリードしていたのに、こちらがゲームをコントロールできなかった」と敗因を分析した。「尽誠は渡辺君も含め、ぐんぐん伸びているのを実感した」と最後は相手の成長をたたえていた。