<全国高校バスケット選抜優勝大会:札幌山の手(北海道)80-73山形商>◇女子決勝◇28日◇東京体育館

 札幌山の手が2連覇を果たした。序盤は山形商にペースを握られ、前半を36-39で終えたが、第3クオーター(Q)にエース長岡萌映子(3年)の15得点、新堀京花(2年)の3点ショート2本などで60-53と逆転し、逃げ切った。

 上島正光コーチ(68)は「まさかここまで来られるとは思っていなかった。選手が頑張った。ほめてやりたい。相手はチームプレー、オフェンスもディフェンスもいい、素晴らしいチーム。翻弄(ほんろう)されないように思っていた」と話し、喜びより驚きが大きかったという。

 長岡は「(序盤は)あせったけど、(チームの)3ポイントシュートが入り出して、『行ける』と思った。みんなあきらめず、我慢したのが、よかった」と振り返った。日本代表の新戦力としても期待される逸材で、ロンドン五輪出場権獲得に向けて「(代表の)先輩たちが目標にしているので、それについていきたい」と話した。