エースがフォア・ザ・チームで連覇に導く。第42回全国高校バスケットボール選抜優勝大会(日刊スポーツ新聞社ほか主催)の開会式が22日、東京体育館で行われた。選手宣誓を務めた女子日本代表の札幌山の手(北海道)・長岡萌映子主将(3年)は「厳しいマークは付いてくると思うけど、そのぶん周囲が空く」と相手の包囲網を歓迎。「自分がどれだけ我慢できるかだと思う」と自信を見せた。

 昨年決勝で歴代2位となる1試合50得点をマーク。今年は日本代表にも名を連ね、プレーに磨きをかけてきた。対戦相手にとっては長岡を抑えることが勝利への絶対条件になるが、そんな状況をしっかりと理解している。ゴールを狙うのはもちろんだが、マーク選手のファウルを誘ったり、フリーになる選手を生かすことでも貢献し、チームの勝利を最優先する。

 開会式前には、9月に初開催された「3×3ユース世界選手権」で銅メダルを獲得したU-18日本代表の表彰式も行われた。WリーグのJX入りが決まっている高校総体優勝・金沢総合(神奈川)の宮沢夕貴主将(3年)も出席。「長岡ならどう動くかを意識して練習してきた」とライバルを前に火花を散らした。

 チームは明日24日の2回戦で大津(熊本)と新潟中央の勝者と対戦。「プレーでチームを引っ張りたい」と高校NO・1プレーヤーが、自分の仕事を全うして有終の美を飾る。【石井克】