<バレーボール・全日本高校選手権:誠英2-0古川学園>◇7日◇女子3回戦◇東京体育館

 第2シード古川学園(宮城)は、誠英(山口)に負け、09年国体から続けていた全国ファイナル進出は、7大会連続で途切れた。

 古川学園が、昨秋の国体決勝で敗れた誠英にまたしても屈し、まさかの3回戦で姿を消した。守っては、身長185センチの相手中国人センターの移動攻撃を止められず、攻めてはセッター早坂梢依(3年)とアタック陣との歯車が微妙にかみ合わなかった。ライト兼任の働きも求められていた早坂は「自分が柱になり切れなかった」と涙。2セットで計4得点のレフト山田美花主将(3年)は「プレーも気持ちも相手の方が上回っていた」と泣き崩れた。岡崎典生監督(43)も「最後は人間対人間。気持ちの面で乗り越えられなかった」と精神的弱さを敗因に挙げた。

 3年生8人が抜け、新チームはリベロを含めてぎりぎりの7人になる。1、2年生で唯一、先発出場した左利きライト浜田栞(1年)は「1年生が入学してくるまで、少ない人数でしっかりと粘って戦いたい」と、新たなスタートになる県新人戦を見据えた。