桐蔭学園(神奈川)は最後まで諦めずに戦い抜いたが、あと1トライ1Gが足りなかった。

 後半ロスタイム、差は13点。「自分たちのラグビーをしよう」と継続ラグビーを貫いた。約4分半のラックからボールを運び、意地のトライ。藤原監督は「どん底からはい上がってここまできた。ここがまたスタート」と話した。10大会前に初めて決勝に進んだときも白ジャージー。「桐蔭の歴史を白ジャージーで築こう」と前夜のミーティングで鼓舞した。史上最弱と評されたチームが花園の決勝へ戻ってきた。2年生のSO渡辺は「3年生に連れてきてもらった。来年またこの舞台に戻って、勝って終わりたい」と誓った。