すでに総合優勝を決めている高梨沙羅(20=クラレ)が今季9勝目で、グレゴア・シュリーレンツァウアー(オーストリア)に並び、男女を通じ最多タイの通算53勝目を挙げた。

 1回目99・5メートル、103・3点で2位、2回目97・0メートルで合計215・1点をマークし逆転で優勝した。

 前日15日は2季連続4度目のを決めたが、大会自体は2位。「(総合優勝は)今季の目標の1つでもあったので、今まで支えてくれたチームのみなさん、ファンの人たちにも感謝の気持ちを伝える結果は出せた。ただ、今日の試合は自分への悔しい思いでいっぱいです」と、伊藤有希に敗れた結果を悔やんでいた。平昌五輪と同会場で、一晩で修正しての勝利に笑顔が弾けた。

 高梨は試合後、「コンディションとしては悪く、結果には少し驚いてるが勝つことができて良かった。ここで勝つことができて満足している。この後の世界選手権などにつなげていきたい」と話した。

 伊藤が2回目111・0メートルの大ジャンプで合計213・6点で2位に入った。