普段はただの19歳だ。おなかが減れば不機嫌になり、部屋で寝ることが大好き。遠征の合間に必死で大学の課題に取り組む。リンクに立てばガラリと変わる。

 「フィギュアスケートで生きていくと決断したのはとうの昔、小学校の時。スケートにすべてかけて、他を犠牲というと大げさですが、他に何もやらない代わりにスケートだけをやる。それがつらい時もありましたけど、今は楽しいことだけをやれる人生。スケートを頑張ってきて良かった。これからも頑張っていく」

 今季を終えて「シーズン初めには考えられない位置。でもトップではない自覚もある。来季も攻めたい」。平昌で主役になっても不思議はない。【益田一弘】

 ◆世界国別対抗戦 5度目開催となる国際スケート連盟(ISU)公認大会。世界上位6カ国が男女シングル各2人、ペア1組、アイスダンス1組の4種目8人で争う。各種目優勝は12点、2位は11点…と与えられ、合計点で優勝国を決める。SP、フリー(アイスダンスはショートダンス、フリーダンス)ごとに区切るため、総合得点での順位は得点としない。一方、各出場者(組)の総合得点はISU公認記録。今回は日本、カナダ、ロシア、米国、中国、フランスが参加。日本は第2回の12年に初優勝し第1、3、4回は3位。