男子テニスのマイケル・チャン・コーチ(45=米国)が、指導する錦織圭(27=日清食品)の現状を語った。テニス本出版のために来日し、29日に都内でテニス・ファン対象のトークショーに出演。右手首の腱(けん)を断裂して欠場中の錦織の状態について「もっと悪いと思ったが、それほど悪くなくて良かったと思う」と話した。

 現在は「まだテニスボールを打つ段階にはいたっていない。回復までには時間が必要」と明かした。ただ、10日に閉幕した4大大会の全米オープンで、ケガから復活した男子のナダル(スペイン)、女子のスティーブンス(米国)が優勝。「ケイの復帰に向けて、非常にいいヒントになった」と、復帰後は再び4大大会優勝を目指すことを誓った。「これまでやってきたことを(復帰後も)きちんと続ければ、来年もちゃんと戦える」と復活に太鼓判を押した。