東地区首位の秋田ノーザンハピネッツが76-58で仙台89ERSに勝ち、49歳を迎えたジョゼップ・クラロス・カナルス・ヘッドコーチ(ペップHC)の誕生日を白星で飾った。試合後に選手から大好物の「キャラメルポップコーン」3袋を贈られた指揮官は「一緒に勝てたことに感謝。14カ国でコーチングをしてきたが、アウェーまでこんなに多くのブースターが来てくれるのも秋田が初めて」。感謝の6連勝となった。

 勢いをつけたのが中山拓哉(23)だ。相手ボールをカットして独走し、レイアップを決めるなど、立て続けに4得点。チームとして8点を先取した。前日27日は開始2分で8失点しただけに「僕たちは守備がメインだが、とったら速攻。積極的なアタックが、自分もチームも良い結果につながった」。チーム最多タイ14得点で導いた。

 東海大卒業後に本格化した筋力トレが結実。上半身を中心に鍛え、5キロ以上増えた。ペップHCから勧められた鶏肉ステーキでの食トレも実施し、外国人にも負けない強い体となった。「ペップは誰よりも熱く、尊敬できる存在。期待以上のことをしたい。誕生日に勝てて良かった」。「似てないです」と本人は否定する“秋田のなかやまきんに君”が、1年でのB1復帰の力となる。【鎌田直秀】