NBAの2018-19シーズンが現地16日(日本時間17日)に開幕する。このほど、2度の優勝経験があり今年殿堂入りを果たした元ヒートのレイ・アレン氏(43)が来日。自身3度目となる日本でファン交流イベントに参加した。レジェンドに今季のNBAの見どころを聞いた。

NBAコンテンツを配信する動画配信サービス「Rakuten TV」が開催したファンイベントと、3×3イベントに登場したアレン氏は「日本のファンは他の国と同様に熱狂的だ。ファン交流イベントに参加したり、町中で声をかけてもらったり楽しく過ごせた」と話した。

そのレジェンドにとっての今季の注目チームはどこか。「予想はしないけど、個人的に気になるのはレーカーズ、ラプターズ、セルティックス」と3チームをピック。その理由については「ラプターズはレナードがトレードで入った。彼がどれだけ引っ張っていくのか。セルティックスは2人のいい選手(アービング、ヘイワード)がケガから戻ってくる。チームが良くなるのか、それとも」と話した。今オフの最大の目玉であるジェームズ加入のレーカーズについては「彼は8年連続でファイナルに出場しているし、どうチームをリードしていくのか」と話していた。

昨今のNBAは3点シュートの比重が高まっている。3点シュートの成功記録を保持しているアレン氏は「見るのは楽しいし試合が進化している」と話した。試合に勝つためには3点シュートを数多く打てばよいわけではないことも強調。「悪いシュートも多い。そうなると大事な試合で差がついてしまうこともある。シュートを決めるには完璧なバランスが必要。ゴール下へのアタックも含めて展開しないと」と続けていた。

20年東京オリンピック(五輪)を控える日本にとってレベルアップは喫緊の課題だ。未来を担う中高生へのアドバイスとしてアレン氏は「バスケットを愛することが大事」ときっぱり。自身の経験をふまえて毎日のように仲間と練習や試合を通じて成長していくことの大切さを話していた。「人生を通してバスケットをやっている」というアレン氏は「友と競い合っていくことだね」とメッセージを送っていた。

◆レイ・アレン 1975年7月20日生まれ。96年にドラフト指名されバックス、スーパーソニックス、セルティックス、ヒートに在籍。2度の優勝に貢献し、シーズンとプレーオフの3点シュート成功数記録を保持している。今年殿堂入りを果たした。