卓球男子で16年リオデジャネイロオリンピック(五輪)シングルス銅メダルの水谷隼(29=木下グループ)が30日、ワールドツアー参戦のため、欧州に出発した。

24日に開幕した新リーグ「Tリーグ」には出場したが、8月に鼻の手術をして以来、国際大会への出場は7月の同ツアーのオーストラリア・オープン以来、3カ月ぶり。「不安はあるが、今回の結果が、直接(20年東京)五輪につながるわけではないので伸び伸びプレーしてきたい」と意気込んだ。

2年後に向けて足固めに入る。来年1月から五輪に向けた本格的な戦いが始まる。ワールドシリーズなど国際大会で獲得できるポイントによって決められる世界ランキングで日本勢の上位に入っていることが重要になってくるだけに、例年だとこの時期から来年1月の全日本選手権に向けて仕上げていくところだが、五輪に向け夏までのスパンで自分の練習方法や自身のスタイルを確立させていくつもりだ。「夏に(ポイントの高い大会)プラチナが集まっているので、それまでには落ち着きたい。他の日本の選手に差を広げているか、1、2位に入っていたい。秋まで混戦になりたくない」と話した。

そのため、道具など細部にもこだわる。シューズをリオ五輪などで履いていたシューズに戻した。「昔のシューズの方がしっくりくる。少し用具を替えたりとか微調整しながら良いパフォーマンスできるようにしていきたい」と話す。

今回の遠征では、すでに予選がスタートしている同ツアーのスウェーデン・オープン、11月6日からのツアー最高峰のプラチナに位置づけられるオーストリア・オープンの2大会に出場する。「中国人選手1人には勝ちたい。当たるまでに負けたくないし、当たったら何とか勝ちたい」。日本のエースが、2年後の五輪に向け、再び世界に挑んでいく。