世界7位の錦織圭(29=日清食品)がツアー本戦通算400勝に王手をかけた。ウィンブルドンで自身初の地元選手との対戦となった同55位のノリー(英国)に、6-4、6-4、6-0で勝ち、4年連続7度目の3回戦に進んだ。

錦織が、ツアー本戦で初勝利を挙げたのは07年7月のインディアナポリス選手権。それ以来、約12年で、400勝に残り1勝と迫った。それも、ウィンブルドンで対戦する初の地元選手を、テニスの聖地で下しての勝利だ。

4大大会開催国で、地元選手を相手に、錦織は過去13勝2敗と無類の強さを誇った。2敗は、全仏でガスケ、ツォンガのフランス選手に敗れただけだ。その強さは、テニスの聖地でも変わらなかった。

昨年のウィンブルドンから、4大大会4大会連続で8強以上の成績を残した。決勝進出こそないが、その4大会すべてで、錦織に勝った選手が優勝している。その4大会の敗戦は、逆に錦織の勲章かもしれない。しかし、今度こそ、自らが初の栄冠を掲げる番だ。

◆ウィンブルドンは、WOWOWで7月1日~14日、連日生中継。WOWOWメンバーズオンデマンドでも配信。