20年東京オリンピック(五輪)の空手女子組手で金メダルを狙う植草歩(27=JAL)が新たな武器を身につけた。

9月6~8日の国際試合、プレミアリーグ東京大会(日本武道館)に向けた都内での強化合宿を22日に打ち上げ、得意技の中段突きに加えて上段突きに磨きをかけてきたことを明かした。

「慢心があったんだと思います。試合が雑になっていた」。植草は7月のアジア選手権68キロ超級初戦敗退を振り返った。16年に世界選手権を制したが、パワーとスピード、駆け引きの向上とともに堅実な試合運びを見失っていたという。昨年11月の世界選手権でも3位に終わり、連覇を逃している。

そこでこの夏に強化したのが上段突き。中段突きとのバリエーションを生かし、取っては取られる試合は卒業する。「少ない得点でも失点を抑え、単調な試合でも必ず勝つ」。五輪本番会場で行われるプレミアーリーグで五輪女王につながる優勝を勝ち取る。