第1戦に敗れたロケッツがラプターズに逆転勝ちした。オープン戦ながら、第3クオーター(Q)終了時で90-90の大接戦。日本のファンのために、両チームが激しい攻防を繰り広げ、満員の会場は、1プレーごとに大歓声が沸き起こった。最後はロケッツが3本連続の3点シュートなどで突き放し、勝利した。

今季サンダーから移籍したウエストブルックは、3点シュート3本を含む、22得点を挙げた。「素晴らしいチームメートと戦える。しっかり準備して開幕を迎えたい」と話した。ダントーニ監督も「本調子までまだ2週間くらいかかるが、それでも第2Qはいい働きをしてくれた」と褒めた。

また第1戦で34得点を挙げたハーデンは22得点、9アシストを記録。2人のコンビネーションについて同監督は「いいパフォーマンスをしてくれた。失敗するときもあるが、細かいことはあまり心配していない。これからも同じように扱っていきたい」と話した。

前日にはラグビーW杯で来日しているニュージーランドのオールブラックスが練習会場を訪れ、一緒に練習した。同監督は「世界でトップクラスの人たちと一緒に練習できた。ニュージーランドの選手にはありがとうと言いたい」と感謝した。短い滞在期間だが、日本の文化に触れ、日本人のおもてなしを受けて、感動する選手もいるという。その1人であるウエストブルックは「日本は大好き。ごはんもおいしいし、ファンも素晴らしい。東京も楽しいのでまた来たい」と興奮気味に話した。

試合会場にはテニスの錦織圭(29=日清食品)や大坂なおみ(21=同)もゲストとして、最前列で観戦。白熱するNBAのプレーに2人は真剣な表情で見入っていた。