フィギュアスケート男子でグランプリ(GP)シリーズ第3戦フランス杯8位の宇野昌磨(21=トヨタ自動車)が3日、フリーから一夜明けてグルノーブルで再出発を誓った。

ファイナルを含むシニアGP13戦目で初めて表彰台を逃し「昨季を含めて一番気持ちがさわやか。ずっと結果を出さなきゃと思っていた。そういう感情が少しなくなった」と前向きに切り替えた。

今季はメインコーチ不在で過ごすが、4日にはスイスへ出発。9月に指導を受けた06年トリノ五輪銀メダルのランビエル・コーチと、約1週間練習していく。「やりがいを見つけにいく…と言えば変ですが、楽しく、練習を熱心に積み重ねたい」。肩の力を抜き、楽しむことに原点回帰する。

スイスを経由し、15日からはモスクワで行われるGP第5戦ロシア杯。気持ちを整理し「早く練習したい。今、久々に試合に出たいと思った」と成長を見据えた。(松本愛香通信員)