柔道の東京五輪代表選考会の1つ、グランドスラム(GS)デュッセルドルフ大会でドイツ滞在中の峯岸佑樹記者が、取材中のひとコマを随時お伝えします。

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外国人の文字にはご注意を。報道陣にとって、通信環境は重要だ。大会初日の21日、会場記者室にあった手書きのWi-Fiパスワード(1日限定)を何度入力しても、ネットがつながらなかった。持参したポケットWi-Fiも「圏外」。そんな中、試合はどんどん進行し、一般客に交じって原稿書きを始めた。8時間の時差で締め切り時間にも追われ、不安に襲われた。空き時間に現地メディアにパスワードをゆっくり音読してもらうと衝撃を受けた。「JGSpr3ss2o2o-」。東京五輪に向け「2020」かと思ったら小文字の「o」と判明。「そっちかい!」と不意を突かれたようで、一本取られた気分になった。【峯岸佑樹】