“マピンピ効果”で8強へ突き進む。ラグビーのトップリーグ(TL)NTTドコモは15日、大阪市内で全体練習を開始した。

午前中にグラウンドで行われた測定では、バケツを準備し、その中に各自のボトルを入れることで、新型コロナウイルスの感染対策を実施。WTB茂野洸気(31)は「全員でラグビーができて幸せです」と素直に喜びを表現した。

この日は南アフリカの年間最優秀コーチ賞を3度受賞したヨハン・アッカーマン・新ヘッドコーチ(HC、50)や、まだ入国できない一部の外国人選手は不在。新戦力として大きな期待を集める19年W杯南アフリカ代表WTBマカゾレ・マピンピ(29)の姿もなかった。

合流時期は感染拡大の状況を見てからだが、同じポジションの茂野は「僕にとってもいい刺激。マピンピのいいところを盗んで、負けないようにしたい」。日本人選手も気合十分だ。

練習前にはミーティングを行い、年明けに開幕するTLでの「トップ8」が目標として共有された。下沖正博ゼネラルマネジャーは「グラウンド全面を使ったアグレッシブなラグビーになる。自陣からも攻めていくためにはストレングス、コンディショニングの要素が(強化テーマとして)大きくなる。マピンピに関しては格が違う。人間性も優れているので、今いる選手にいい影響を与えてほしい」と期待を込めた。【松本航】