関西大学ラグビー4連覇中の天理大で、新型コロナウイルスの感染者が20人判明し、奈良県はクラスター(感染者集団)とみていることが16日、分かった。

同大学の公式ホームページでは13、15日に20代男性の感染を公表。16日に2人含めたラグビー寮の学生20人の感染を報告し「陽性者の早期の回復をお祈りするとともに、本学としては今後も国や奈良県の方針等を踏まえ、大学として必要な感染防止対策を行います」とコメントした。

奈良県はこの日に「県内大学における新型コロナウイルス感染症クラスター事案の発生について」を公表。「いずれもラグビー部に所属し、同じ寮で生活をしていることから、スポーツ及び寮生活においてのクラスター事案と考えます」と見解を述べた。

同大学ラグビー部では12日に学生1人の感染が判明。接触者に対してPCR検査を行った結果、新たに学生19人の感染が確認された。発症日は8月9日が1人、12日が1人、14日が18人となっている。今後は検査対象を全ての部員(寮生)と関係職員に拡大するという。

天理大は18年度に全国大学選手権で準優勝。関西4連覇など全国トップクラスの実力を誇っている。今春はコロナ禍の影響を受けたが、6月11日から約2カ月半ぶりのチーム練習を再開。集合時には選手間の距離を確保し、部室は用具の持ち運びなど、立ち入りを最小限とする感染対策ルールが運用しながら、10月10日開幕予定の関西リーグに向けて練習を重ねていた。