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今日の誕生日

ブライアン・ボイタノ(1963年)→Pick Up!


Pick Up! ブライアン・ボイタノ

フィギュアスケート史に残る名スケーターが57歳となりました。

米カリフォルニア州で育った少年は8歳でスケートと出会いました。ジャンプの才能を持ち、ジュニア時代から国際大会で活躍。84年のサラエボ五輪では5位に入り、85年からは全米選手権4連覇。選手としてピークの状態で、88年カルガリー五輪を迎えました。

同五輪では自国開催で金メダルが期待されていたブライアン・オーサー(カナダ)との「ブライアン対決」が大きな注目を集めました。片手を高く挙げて跳ぶジャンプ、美しいイーグル。僅差でオーサーを破り、金メダルを獲得した演技は、今年7月に掲載した連載「色あせぬ煌めき」で、当時の審判を務めた平松純子さんが振り返っています。

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同五輪後にはテレビ映画「氷上のカルメン」に出演し、エミー賞を受賞。プロスケーターとしても多くのファンを魅了したスケーターです。


今日の1枚

日刊スポーツが蓄積してきた写真の中から厳選して紹介します。

2014年4月3日
2014年4月3日

14年4月、名古屋フィギュアスケートフェスティバルで演技する山本草太。


今日の出来事

GP初挑戦の安藤美姫が首位発進(2004年)

グランプリ(GP)シリーズ第1戦、スケートアメリカ2日目が22日(日本時間23日)米ペンシルベニア州ピッツバーグで行われた。女子ショートプログラム(SP)で、日本のホープ安藤美姫(16=オリオンク)が得意のジャンプをすべて成功させて53・64点をマークし、GP初挑戦でいきなり首位に立った。今日23日(同24日)に初優勝をかけてフリーに挑む。右足首を痛めている太田由希奈(17=京都醍醐ク)は47・42点で5位につけた。

◇ ◇ ◇

06年トリノ五輪のエース候補が、GPシリーズ初挑戦初優勝に王手をかけた。安藤はSPで3回転-3回転をはじめ高難度のジャンプをすべて決め、ノーミスでフィニッシュした。滑走順1番目で動きの硬さも見られたが、華麗な演技でジャッジの目を引きつけた。53・64点をマーク。米国のベテラン、ニコディノフを0・02点差で抑えて堂々の首位に立った。

抽選で1番滑走を引き当てた時は「泣きそうな気持ちだった」と振り返ったが、その後の切り替えは早かった。「緊張したが、練習してきたことを80%くらい出せたのでよかった」と精神力の強さを見せた。6点満点の上限が取り払われ加点方式の新採点法も初体験。電子機器のトラブルで演技開始が遅れるアクシデントにも乱されず、大物の片りんをのぞかせた。アテネ五輪水泳2冠の北島康介のメンタルに驚嘆していた安藤だが、本人もなかなか肝っ玉が据わっている。

02年のジュニアGPファイナルで女子初の4回転ジャンプを成功させて脚光を浴びてから、急激な成長を遂げてきた。03年全日本選手権では村主の3連覇を阻み逆転で初優勝。今年3月の世界ジュニアで日本人4人目の優勝を飾ると、シニアデビューとなった同月の世界選手権でメダルに迫る4位と健闘した。高い壁にはね返されることなく、次々にクリアしていった。今春には日本スケート連盟の城田フィギュア強化部長が厳しい報道規制を打ち出した。連盟がナーバスになるほど、金の卵に掛けられる期待の大きさは計り知れない。

「練習してきたことを信じてやる。明日はスローパートで少しでも笑えるようにしたい」。快挙がかかる今日23日のフリーに向けて、不安は何もない。