全日本バレーボール高校選手権(春高バレー)は来年1月5日、東京体育館で開幕する。東北6県の男女代表校を紹介する「春高で輝く」の第4回は宮城編です。

男子の仙台商も高い実力を誇る。2月の東北新人大会を制し、県予選決勝は大会2連覇中の東北に勝利し、3年ぶり7度目の全国切符をつかんだ。春高初戦は大村工(長崎)と城東(徳島)の勝者と対戦。「日本一」を合言葉に、全員バレーで飛躍を期す。

チームの主軸は、2月にU-18日本代表候補に選出されたエース山元快太(はやと、2年)。身長192センチ、最高到達点342センチの高い打点から放つスパイクは、複数のブロックをはね返す脅威で、県決勝は23得点を重ねた。全国デビューへ向け、山元は「最後まで打ち切れるような、大会5本の指に入るようなスパイカーになりたい」と闘志を燃やす。

千葉伸次監督(54)は「全国大会上位の選手たちは自立している。少しでも近づいてほしい」と、練習メニューを選手たちに考えさせ、自主性を育んできた。同決勝では2セット先取後に1セットを奪われたが、選手主導でチームを立て直し勝利をもぎ取った。鈴木晴之主将(3年)は「粘り強いバレーを展開できれば全国でも通用する。仙商らしさを全開に出して頑張りたい」。02年の東北高以来となる県勢優勝を目指し、さらに磨いていく。