日本ラグビー協会公認のA級レフェリーで京都市立洛南中の教頭、加藤真也さん(45)が9日、主審を務めた全国高校ラグビー大会決勝(花園)を最後に、第一線を退いた。

国内最高峰のトップリーグで54試合を担当したトップレフェリー。仕事を続けながら、審判業でも自身を納得させるだけの水準を維持することが難しいと判断。静かに笛を置き、今後は後進の育成に携わる。

花園決勝で主審を任せられるのは3度目だった。「両校の力を出し切らせたい」と意気込み、大舞台でも冷静に、しっかり試合をコントロールした。加藤さんは「両チームともにネガティブなプレーはなく、高校生らしいひたむきさが出ていた。これからは世界で活躍するレフェリーの育成に貢献したい」と話した。