フィギュアスケート世界選手権(ストックホルム)の女子で22年北京オリンピック(五輪)の出場権、最大3枠の獲得に貢献した坂本花織(20=シスメックス)が28日、大会会場からオンライン取材に応じた。合計207・80点で総合6位だった大会を振り返った。

「ジャンプとかだけではなく、スピンにもミスが出た。あと、こんだけルッツが厳しくついたのは今までなかった。直さなければいけない、と気付かされた。高い点プラス、そういうものが必要になるなと感じました」

-いよいよ北京五輪シーズン。2大会連続へ

坂本 「来季、北京がある。3年前に平昌に出場できたことはうれしかったけど、苦しかった。でも出られた喜びは自分しか分からない。北京に出たい思いは誰にも負けない。3枠を取れたからには自分が出たい。頑張りが無駄にならないように、ここから上がっていけるようにしたいなと思います」

-4回転ジャンプ投入の予定は

坂本 「正直…まだ考えられていないです」

-ロシア勢との距離感は

坂本 「4回転、トリプルアクセル(3回転半)がないのが大きい。力の差を感じる。ただ、それは去年から思っていて、今になって感じたわけではないと思います」

-試合後に「モヤモヤが残る」と話していた

坂本 「そうですね。キスクラで点数を見た時は、うーんとなったけど、リザルトをしっかり見ると、ちょこちょこ引かれている。そう考えると妥当な点数だったのかな。あらためて課題が出てきた」

-体力面で鍛えたいことは

坂本 「何だろう、去年の夏ぐらいから毎日1時間(メニューを)入れ込んでいたので、継続していく。継続しないと落ちるので。4回転には何が必要か、無駄なくトレーニングしたいと思います」

-中野園子コーチと話していることは

坂本 「今大会の反省点しか話していない。まだ話し込んではいないです」

-ルッツの踏み切りなどコーチからの気付きは

坂本 「ショートもフリーも慎重にいきすぎていたので、勝ちにいこうという気持ちが足りなかった、と言われました。ルッツの踏み切りも、直さないとね、と」

-17年の平昌五輪前のシーズンは2枠。3枠に増えたことで変化は

坂本 「2枠の時は、1位は決まるけど2位以降は実績とかだったので。シニアの実績がなかったので、ないとおもっていた。悔いのないように全日本までの練習を頑張ったので、その練習が結果として報われたうれしかったし、選ばれたからにはやらないと。3枠を取れたことで、平昌の時と向き合い方が違うと思うので。でも絶対に自分が選ばれる保証はないので、やるべきことやって、一から頑張りたいと思います」

-平昌後の3年間のシーズンをへて、北京への思いは

坂本 「平昌シーズンはシニア1年目。経験を積まないと、という初めてのシーズンでした。その時はジュニア上がり。がむしゃらに前に進むだけだったので、その1年はがむしゃらでした。次の年は五輪に出た選手として恥をかかないように。GPファイナルに出たり、全日本で優勝したり、頑張れた。でも次の年は『こんなに内容の薄いシーズン初めてや』と。でも、それがあったので、自分で気付けるような内容にはなったのかな、とあらためて思いました」

-技術や体力などフィギュア以外での、このオフに幅を広げるため考えていることは

坂本 「全くないんです、アハハ」